いつでもコッコ日和 第9号

COCCO相木に新しい仲間が!!

5月21日にCOCCO相木に新しい仲間が加わりました。約100羽のヒヨコ。今回はヒヨコのお話。

 

まず迎え入れるための準備が1週間前位から始まります。育雛舎の中の育雛箱を置く場所に50センチほどの深さの穴を掘り、そこに落ち葉、腐葉土、糠を入れ、水をかけます。これを何層にも重ねます。そうすると2、3日で発酵が始まり、地中が暖かくなります。手を入れて温度確認。深いところは熱いくらいの温度になっていますが、地表はじんわりとした温かさ。最後にもみ殻を撒いて、育雛箱を置き、周りにネットを張って、これで迎え入れ準備の完了。

純国産鶏種…COCCO相木では車で2時間ほど、松本にある種鶏場から生まれたばかりのヒヨコを導入しています。「あずさ」という純国産鶏種です。日本の採卵鶏の95%以上は欧米を中心とした一握りの海外の企業で育種された親鶏によって供給されているといわれています。日本では飼料のみならず、その鶏すらも海外に依存しています。食糧の自給率の観点からも、COCCO相木では飼料もできるだけ国産のもので賄うほか、鶏も純国産鶏種にこだわっています。

初生雛…生まれたばかりの雛を初生雛といいますが、初生雛は35度以上の温度を保たなければならないなど、管理が大変。ある程度抵抗力がつく中趨まで育った状態で導入する養鶏場もありますが、COCCO相木ではあえて初生雛から導入します。それは生まれてからの10日間が非常に重要だからです。その間に発酵床の上で育てることでさまざまな菌に触れさせ菌への抵抗力をつけさせる、小さいころから玄米や緑餌を与えることで、粗食に耐えうる胃をつくるなど、今後COCCO相木の一員としてやっていけるようにきたえます。もちろん、鶏独特の「つつき」を防止するために嘴を切断する「デビーク」を行うことはありません。デビークを行うと鶏の本来の習性である地面をつつくことができなくなる他、細かく裁断していない緑餌を食べることができなくなるからです。

生まれたばかりのヒヨコは24時間位は飲み食いしなくても大丈夫なので、長距離の移動はこの時に行います。

約2時間かけて連れて帰り、育雛箱に入れるのですが、この際、1羽1羽嘴を給水器の水につけてから移動します。ここで水を飲むんだよ、と教えるためです。

育雛箱の中は電熱球と発酵床の温度でポッカポカ。床にべったり寝そべってその熱にウトウトするピヨ、さっそく餌をあさりだすピヨ、すぐに外へと走り出すピヨ…、すでに性格はさまざま。いっちょ前に足で土を掻いて嘴で地面をつついています。やっぱり鶏の子だぁ(^^♪。

このピヨたちがたくさん餌を食べ、どんどん大きくなって、年末頃には卵を産み始めます。そうしたら、どうか卵を召し上がって下さい_(._.)_。

 

色々忙しいのですが、コッコたち以上にピヨたちはいつまで見ていても見飽きることはありません。今回は写真多めでピヨたちの様子をご覧下さい。

←足で地面を掻き餌をつつくピヨ

←1週間も経てば小さい羽根が生えてきます