いつもでコッコ日和 第22号

年の瀬に今年の育雛を総括します…

2021の当初から本格的に販売を始めたCOCCO相木のふる里卵。おかげさまで売れ残って行き場がなくなる卵もなく、すべて販売することができています。一時は1か月以上待っていただくこともありました。現在は今年生まれのコッコたちも順調に卵を産み始めて産卵数も増えてご予約も順調にいただいております。この場をお借りして感謝申し上げます。ありがとうございました。

ここで今年の育雛について総括したいと思います。

 

12月中旬現在、今年5月21日生まれのコッコ達の産卵率は6~7割、6月18日生まれは2割ほどと産卵が進んでいます。7~8割の産卵率で出来るだけ長い期間産卵してもらえるよう考えて餌を配合していますので、かなり順調かなと思っています。

栄養過多で成長を促して必要以上に早く産卵させることは体に負担がかかり、長い目で見るとコッコに無理をかけますし、産卵開始が遅すぎるということは成長が必要以上に遅いということで、それはつまり栄養が足りないということが考えられます。

 

2年前は今年より1か月産卵開始が早く、昨年は1か月半位遅かったことを考えると、今年はちょうどいい期間かなと感じています。また冬至前の日が短くなっている中での産卵開始というのも体に負担をかけることがないのでちょうどよいかなと。

まとまった羽数での育雛が初めてだった昨年の反省点としては、①餌の栄養素、特にたんぱく質がぎりぎりで成長に時間がかかり、一部弱い子が出てしまった、②早い時期に育雛舎からヒヨコにとって広すぎる成鶏舎に移したので夜にかたまって寝る習慣がついてしまい弱る子が出てしまった、③止まり木に止まって寝る習慣をなかなかつけられなかった、という大きく3点があげられます。

今年は①まず餌の配合を変えました。栄養過多にならないよう粗飼料を基本としていましたが、まずはしっかりとした体を作るよう小さいうちは昨年よりもたんぱく質を多めにし、成長段階に応じて徐々に減らしていきました。その割合や時期など多少の改善の余地はありますが、概ね今年の方向性で良かったかなと思います。

②育雛舎はかなり大きめに作っていましたので、初めはネットで囲って狭い場所で飼い、成長に応じて徐々に広くしていき、最終的には5月・6月生まれのピヨを合流させて育雛舎全体へと広げました。慣れた場所で広くしていくことは、まだ体がしっかりしていないピヨ達にとって精神面でも良かったかなと思います。いきなり初めての広い場所に引越しするのは精神的にかなり負担になるので。そして今年は早めに庭にも出しました。小さいうちに庭に出すと、今まではカラスや鳶などにやられてしまう危険性もありましたが、昨年末に防鳥ネットを張りましたので安心して外に出すことが出来ました。外で十分に走り回り、頑丈な体に育ったかなと思います。

③今年は小さいうちから止まり木を多めに設置し、止まる練習、止まり木で寝る練習をしてきました。これに関しては成鶏舎に移ってからもなかなか全羽止まり木で寝るまでには至らず、かなり日数がかかったので、まだまだ改善が必要です。ただ、かたまって寝ることによって圧死したり弱ったりしたピヨはほぼいなかったので、その点は良かったかなと思います。

細かい点はいろいろありますが、総じて言えば今年の育雛は75点位でしょうか。

 

来年はピヨ達、コッコ達ともにもっとより良い環境で過ごせるよう、さらに勉強し改善していきたいと思っています。来年も引き続きよろしくお願いいたします。